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銀座の出逢い 日中双語blog

更新日:2021年11月28日


今日は田威先生の誘いに応じて、上海から来た張嵩平という画家の個展を観に銀座へ行った。

初対面ではあるが、わたくしより一つ下の張さんは言わば「同代人」だ。わたくしのことも知っておられるらしく、初めから意気投合してしまった☺️

長い挨拶の後は作品の鑑賞。張さんは水を描くことに長け、画面から飛沫が溢れてきそうだ。

ところでわたくしが画家を志した少年時代では、アクリルという画材はまだなかった。その後は心ならずも絵の世界から遠ざかったが、少年期に幸運にも劉海粟、顔文梁先生たちにお目にかかり教誨を承ったことは終生忘れられない。

さあ話題をアクリル絵に戻そう。

今日は張さんの作品を間近でじっと観ることができたのは、わたくしにとってはとても新鮮なことだ。また田先生はこの道のプロであるし、彼の説明も非常に面白かった。

かつて白樺派が文壇を賑わしていたのを眺め、森鷗外は技癢と呟いた。これは記憶というよりもうろ覚えの範疇に過ぎないが、佳い絵を観ると、わたくしはいつも技癢を覚えるのだ。

そこで張さんは記念だと言いながら、いきなりわたくしのために揮毫を始める。何を書いてくれるかなと近寄ってみたら、なんと「望月懐遠」という四文字ではないか! なんたるご縁だ! わたくしの友人ならたいてい「望月懐遠」を聴いておられるはず。唐・張九齢の五言律詩にわたくしが曲をつけ、ここ数年間に多くのステージで歌ってきた、「荘魯迅漢詩歌曲シリーズ」における重要な一作だ😀初対面の張さんはそれを知る由もなかろう。にもかかわらずそれを書いてくださった。非常にうれしい。張さん、ありがとう!

午後3時頃、張さんとまた上海で会おうと約束を交わして画廊を離れた。田先生はその足で京都へ向かい、荘魯迅は久しぶりに独り銀ブラして帰宅した。

ブログは車中にて😀

新元号頒布前日にふさわしい午後である。

明日はどんな年を迎えることになるのか、どきどきしながら静かに待とう。


銀座的相遇

今天應田威先生之約,忙中偷閒去銀座的畫廊拜會一位來東京辦個展的上海畫家張嵩平先生。雖是初次見面,虛長一歲的我和張先生是同代人所以一點不覺得生分。

長長的寒暄後開始欣賞。張先生長於描畫水的動態,今天的個展也號為「水姿彩畫展」。站在他的畫前,彷彿可以聽到水聲。

不禁想起立志當一名畫家的少年時代。無奈命運弄人,我遠離了色彩的世界;可是少年期有幸拜訪了劉海粟顏文梁等大師,至近距離傾聽他們的教誨,成為終生激勵我的記憶。

話歸正題。對於丙烯畫這個命題我幾近無知,因為在我習畫的年代好像還沒有這種畫材。所以今天能靜靜欣賞張嵩平先生的作品,對我來說很新鮮。加之田威先生乃此道高手,有他在旁提點我得益匪淺。

大約是明治末年或是大正初期的事吧,眼看著白樺派在文壇的活躍,作為文學先輩的森鷗外喃喃自語「我覺得技癢了」😊。朋友們,這不過是模糊記憶中的片鱗當不得真;可是每次看好畫,我都會覺得技癢。

這當兒,張先生突然說「為了今天的紀念」開始為我揮筆奮書。「寫什麼呢?」我默默地邊想邊走近他的書案。誰知! 他竟然徐徐寫出四字。

望—月—懷—遠

接近我的朋友們應該都知道: 由我作曲的唐賢張九齡之五言律詩,近年來我在許多舞台演唱。是「荘魯迅漢詩歌曲系列」中的重要作品之一,也是久離家鄉在異國追夢的我的一部分。張嵩平先生和我素昧平生初次相見,不可能知道這些細節。可他卻生生地在我眼前寫下了這四個字。這一刻,我們的心是通的! 感謝!

下午三點左右,和張先生約好在上海再會,我們離開了畫廊。田威先生趕赴京都,我獨自做了久違的「銀ブラ」(兜銀座)😊。

今天是2019年3月31日,平成這個年號即將落幕。希望今天的際遇會成為一個重要的紀念。感謝田威先生的邀約。

明天,我們將迎來什麼樣的年號什麼樣的歲月? 惟有虛懷敬慎,赤誠以待。

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