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御嶽山神社


東急池上線御嶽山駅を出て、ほど近いところに御嶽山神社がある。長らく住まわせていただいた地なので、その土地の神に敬意を表するよう、わたくしは時々参詣している。夕暮れの頃、参拝客が散じて人がほとんどいなくなったその静かな佇まいが特に好きである。

ところで、本殿の裏に回れば面白い発見があった。扉に施された彫刻が日本の神話を諸々と表わしているが、中にはなんと「司馬光(しばこう)、甕(かめ)を破る」という中国の逸話が一枚だけ混じっている。

司馬光(1019~1086)は、北宋の儒学者、歴史家、政治家。中国史上初の編年体歴史大著「資治通鑑(しじつがん)は、彼が中心となって編纂されたものである。司馬光の政治家としての評判は時や王朝の交替につれ浮き沈みするゆえ、このblogで語り尽くせるものではない。しかしその「甕を破る」逸話は、中国では知らぬ者がいないほど有名だ。「宋史」では、次のように記されている。

「群児、庭にて戯れる。一児は甕に登り、足跌(つまず)いて水中に没す。衆は皆、棄てて去る。光、石を持って甕を撃ち之を破る。水は迸りて、児 生けるを得。その後、京洛の間は画いて以って図と為すなり」

つまり子どもの頃、仲間たちと庭で遊んだところ、その一人が誤って水甕に落ちてしまった。みんなが怖くなって一目散に逃げようとしたのに、司馬光だけが落ち着いて石で甕を破り水を抜いて仲間を救い出したという。幼い頃から機転を効かしたことを後世へ伝えた逸話である。神社ならどちらかといえば国粋弘揚のイメージが強いが、そこに司馬光の逸話を発見したことはなんとなくうれしかった☺️

ちなみにわたくしは今日で、来日満31年となった。人生の半分を占めるようになったので、自分の辞書から「異国」という言葉を削除しよう。そして誰かに「なにじん?」と問われたら迷わずに答えよう。「ソウロジン」だと😄

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