杜甫の心を流れる長江 ENDLESS LOVE
- 荘魯迅
- 2020年5月26日
- 読了時間: 1分
更新日:2021年11月28日
今日は、まず「古今七律の冠」と讃えられた「高きに登る」の頷聯を声に出して詠んでみましょう。
無邊落木蕭蕭下
不盡長江滾々來
無辺の落木 蕭々として下ち
不尽の長江 滾々として来たる

秋風に舞いつつ、果てしもない落葉がざわざわと寂しげな旋律を奏で、滔滔たる長江は湧きつ翻りつ絶え間なく押し寄せてくるーーー
という意味になる。
いかがでしょうか?
単に長江の秋景色を描写したと看做しては非常にもったいない名聯です。

観星亭=瞿塘峽の激流を見下ろし、杜甫の叫びに耳を傾ける名所

さて標題の歌は1985年、中国レコード会社広州支社出版の「荘魯迅独唱歌曲」に収められた、董苓と荘魯迅のデュエット。
映像の写真は2014年、ギリシャのロドス島を訪ねた時に撮ったものです。
両者の間にはなんのつながりもありませんが、籠城が長引く中で心に浮かんだ旋律と風景を一つにまとめ、すでにアップした「カサブランカ」や「FOLLOW ME」を含め「古き良き時代シリーズ」と名づけておきました。
「漢詩歌曲シリーズ」ならご存知でしょうが、今日はその代わりに、こちらの名曲をお聴きいただきたいと思います。

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