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執筆者の写真荘魯迅

親愛なる友へ Ⅰ

2024年に入ってから初めての更新になりますが、お元気でお過ごしでしょうか?


元旦以来、地震津波および空港大火災などが相次ぎ、想像を絶する苦しみと損害が被災地の方々に降りかかってきました。その様子をニュースで知り、胸を痛めずにはいられません。


コロナ以降は大規模な救援イベントを起こす力量がめっきり減り、今はいかにすべきか、大いなる恩恵と友情を賜ってきたこの日本にどう恩返しできるか、それらを考えてはただ焦るばかりの正月および春節を送ってまいりました。


それでも、このまま沈んでゆくわけにはまいりません。友人たちの激励と叱咤を受けて、呻吟逡巡をやめ前方へ進むことこそ心よりの支援だと考え直した次第です。ありがとうございます。


写真を使って元日以降の主な活動を数回(?)に分けて報告させていただきます。ぜひ最後までご覧ください。


荘魯迅 2024年2月15日


一月一日


書き初め

龍年初筆


荘魯迅五言絶句・飛龍在天

         

深山磨古剣  荏苒卅余年

喝破遮星霧  飛騰上九天

 

飛龍在天(ひりゅうざいてん)


深山(しんざん)古剣(こけん)を磨き

荏苒(じんぜん)として卅余年

喝破(かっぱ)す 遮星(しゃせい)の霧を

飛騰(ひとう)して九天(きゅうてん)に上(のぼ)らん


一月三日


朋有り遠方より來たりて亦た楽しからずや

上海から来訪する友人をささやかな宴で


好久不見!



一月八日


大阪へ引っ越された旧友が訪ねてくる予定なので、そのために少人数の新年会を拙宅で催した。楽しい一日でした😁


老朋友的小小新年會


一月十日


初講義の日。

今日は賀知章の「詠柳」と李白の「重ねて憶う」を取り上げ、二人の忘年の交わりについて熱弁を振るう。分断別離の近頃は、殊更このような作品に心をうたれている。


碧玉歌

家内手作りの焼売とスコーンは、たいそう好評を博したようだ。


一月十一日


若きギタリスト・小麦さんが尋ねてきてくれた。

音楽について語り合ったり、二人でギターを爪弾いたり、お酒を楽しんだりして、有意義な一日を過ごした。


年輕優秀吉他手小麥來訪


ようやく完成(?)した中国語バージョンの「青いバラ」、こと「我多想」をYouTubeにアップした。満足ではないものの、一歩としておのれの道に刻印しておきたい。


藍玫瑰~我多想


やがてWeChatのモーメンツを含め、あちらこちらにアップしたいと思っている。このblogをご覧になっているみなさんもぜひ応援してください。YouTubeのURLを掲載しておこう。



一月十九日


ライブ参加の呼びかけを始めた。


自製演唱會海報


一月二十日


雨の中、日本橋へ向かう。

目的は青島左門さんの個展を観に行くこと。

電車に乗ってから青島さんに連絡したら、すごく喜んでくださった。考えてみたら、自分のライブに、かなり珍しい人が来てくれるというのと同じでしょうから。

左門さんと会うのは少なくとも十二年ぶりになる、かな。


狭いギャラリーではあるが、左門の世界は静かでありながら悠然と広がっている。作品に対する私感は省きたい。でも左門さんは絵的にはなんと八大山人が好みで、人となりでは陶淵明が好んだという。

距離が一気に縮まった感じではないか😀


お酒も好きというので、今度は飲む機会を設けよう。若いアーティストとの会話はこの上なくうれしいものよ。


青島左門作品


一月二十四日 


水曜。漢詩講義の日。王維の「鳥鳴澗」と司空曙の「江村即事」を読む。後者は拙著『漢詩

 珠玉の五〇首』(大修館書店)に収録されている。


王籍名聯



一月二十八日


連日、ライブの準備に心血を注ぐ。ついでに勉強をも兼ねながら。

内容として多くはlogicproで伴奏音楽を直し、それからfinalcutproに流し込んで映像を再編集することなど。これまでも歌ってきたオリジナルがほとんどではあるものの、音声が物足りなくなってきたり映像が古くて動感に欠けていたりするゆえ、今後しばらく使えるようにと直しておいたのだ。


それからもう一回、サロンの音響接続に挑んでみた。これに関してはたくさんの労力を要するので、ほかのメモに譲ることに。


YAMAHA STAGEPASAS 1K


一月二十九日


『陰翳礼讃』を思い浮かべつつ、夕のティータイムを堪能。


黃昏茶 享受陰翳中的靜謐



二月一日


ライブの日。参加者は総勢は18。募集した通りだ。

中には実業界の錚々たるメンバーたち、その多くが亡き河野東遊さんを介して知り合った方。つまり結局はみんなどこかで繋がっていたのだ。運命的絆とでも言うべきか。こうしてコロナを生き抜いて、わたくしのライブで再会できたこと自体に重大な意義があると思う。


そのほかは和光大学の先生や我愛長江の運営委員の面々。


ライブは全力疾走。メインのsongとして、手を加えた「沈黙」を歌った。

気分爽快!


二次会もかなり盛り上がった。


ライブの準備は想像を絶するものだが、皆さんの熱い応援で勇気づけられすべての苦労が吹っ飛んだ。誰かさんはこう言ってくれた。「今日のライブの芸術性も思想性も優れていた」と。


天蒼蒼野茫茫


我多想


二月四日


立春の楽しみ。

たかが一粒。されど一粒。

只此一顆的極美品


二月五日


冬将軍襲来! 大雪の一日となった。

深夜、どうしても心配なので重装備で庭に行って、撓った枝たちに盛った雪を払ってきたよ。これで一安心かな。明朝また様子を見よう。


ところで午前は雪の動画を撮りたくて、同じ重装備で西山に登った。

往復はわずかの道のりだが、滑って転んでは困るゆえ細心に一歩一歩ゆっくり進んだり登ったりしたのだ。ジンバルを使っていろいろなモーションでひらひら降る雪景色を撮ったので、いつかは使えるだろう。


非宇宙人也



静けさに包まれて、次のライブの準備に没頭。ポスターこそ同じ写真を使ったものの、今度は在日上海人のための集いゆえ、ライブの内容はまったく異なる。手抜きは絶対にあり得ないのだ。


長くなりました。

今日はここまでとしましょうか。続きは近日に。

またご覧くださいね。

ありがとうございました!




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