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改めて陳子昂をよんで歌う

更新日:2021年11月28日

陳子昂の生涯について、わたくしは『物語 唐の反骨三詩人』(集英社新書2002年)で自分なりの考察に基づいて詳しく書かせていただきました。「幽州台に登る歌」という名作を詠まれた経緯についても。

更に『声に出してよむ漢詩の名作50』(平凡社新書2015年)でも、わたくしはこの歌を巻頭に置き、「唐詩」という中国文学における最も輝かしい時代と文学体型の幕開けと位置付けました。


黄金台すなわち幽州台と目された遺跡(異説あり)

ところで前者を読んだ名ジャーナリスト田所竹彦氏は感ずるところありと言い、上記の歌を日本語に訳して「ぜひ曲をつけて歌って欲しい」とわたくしに寄越してくださいました。素朴な訳詞でしたが、やはり「中国通」と目されながらも中国のあり方を憂える彼ならではの心がそこに鼓動していたのです。曲名は田所氏と相談した上で「天地の歌」とさせていただき、以来「荘魯迅漢詩歌曲シリーズ」の一に連なるようになりました。



YouTubeにアップしましたので、ぜひご覧いただきたいです。緊急事態中の宅録宅唱、まして録音録画および動画編集などすべて一人だけ。よって物理的「質」は大いに限られました。それでも「今こそ歌いたい」一心が勝って、その「質」よりは心にこだわって公開させていただくことにしたわけです。ご理解いただけたら、幸いに思います。

田所竹彦氏は故人となられました。陳子昂の魂の叫びが今その御霊にも届きますように!

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