プロフィール

歌手、吟遊詩人、作家

荘魯迅

莊魯迅（そうろじん　Zhuang Luxun）

シンガーソングライター　

1956年中国上海市生まれ。両親は共に画家。生まれた翌年に父は「思想問題」で投獄され、母も巻き添えを食らい思想改造のため農村での重労働についたため、著名な工芸家であった祖母と二人で暮らす。しかしその祖母も文化大革命（1966～1977）で「反動権威」「不法資本家」と糾弾され、すべての財産を奪われた上で闘争大会に引っ張り出されては殴る蹴るの暴行を日常のように受けた。

高校卒業時は文革（1973）の真っ只中であり、「ブルジョワ知識階級」「黒五類」の出身という理由で差別を受け、志望したすべての大学から入学を拒まれ、中国での大学進学を断念。国家の指令により道路工事の仕事についたが、青春は冷酷な現実に押し潰された。

たった一つ幸いと言えたことは、12歳の時、貧困のどん底にいながらも祖母に買ってもらった古いギターが心の支えとなり、希望なき歳月を共に乗り越えたのだ。

厳しい労働環境の中、鬱屈と憤懣を抱えながら、廃工場や防空壕、友人の家などで「地下」音楽活動を開始。禁止されたギターと楽曲を演奏し、徐々に同世代の「ファン」を集め、改革開放初期に歌手として正式な舞台に立つ道を開いた。

1980年、音楽界に登場。文化大革命終了後まもない中国で、ギターを弾きながらフォーク＆カントリーミュージックを演奏し、社会の注目を集めた。また、作詞作曲を始め、全国ツアーや音楽アルバムの出版で人気を博し、「吟遊詩人」と呼ばれるようになった。

中国で発行された主要なアルバム：

1983年上海音像会社「Follow Me 跟随我」
1984年中国レコード会社広州支社「莊魯迅独唱歌曲集」
1987年広州新時代影像会社「旋風節奏」（収録された「風と雲のように」は翌年、全国作曲大賞を受賞）

その他のアルバム集：

1986年汕頭海洋音像会社「董苓、莊魯迅　情歌集」
1986年広州太平洋影音会社「跳動48 　欧米流行歌曲メドレー」
1987年広州太平洋影音会社「外国民謡メドレー」
1987年上海翻訳出版会社「荷東環球disco熱唱」
1987年広州音像出版社「怪獣」

主要な出演：

1985年北京で第1回「世界　愛に満つ　全国百名歌手大会演」に主要歌手として参加。自作「無題歌」はテレビを通して各地で熱烈な反響を呼ぶ。
1986年成都で中国レコード総公司主催のコンサートに出演。
1987年返還される前のマカオテレビにゲスト出演。
1988年上海テレビ国際部制作の「ENDLESS LOVE（莊魯迅MV集）」で上海国際テレビフェスティバルに参加。

1988年6月、日本に留学。

1990年、東洋大学に入学し、日本文学を専攻。1996年、修士論文『森鷗外論反近代精神の構造』が最優秀論文賞を受賞。

その後、日本での活動の輪を広げてゆき、歌手、詩人と幅広い音楽活動のかたわら、作家として漢詩ならびに中国の近現代史についての執筆にも従事し、多数の書物を出版。

この20数年来は、和光大学、朝日カルチャーセンター、NHK文化センターなどの講師として漢詩の講釈、朗詠、中国文学と歴史を教えている。　1996年から株式会社三凌商事の顧問を務める。

現在は東京都在住。

主な著書：

『声に出してよむ漢詩の名作50 　中国語と日本語で愉しむ』（2013平凡社。当社のHP新書カテゴリーに入り、本書に収集された全作品の朗読朗詠をお聴きいただけます）。

http://koekan.heibonsha.co.jp/

『上海　時空往来』（2010 平凡社）

『一冊でつかめる！中国近現代史』（2009講談社。のちは台湾大是文化出版社より中国語に翻訳出版され、長年ベストセラーとなる）

『李白と杜甫　漂泊の生涯』(2007大修館書店)

『漢詩　珠玉の五十首』(2003大修館書店)

『物語・唐の反骨三詩人』（2002集英社）

共著：『令和に知っておきたい漢詩の20選』（2019平凡社文藝季刊『心』）

朗詠CD：

「漢詩・不朽の名作」（2003荘魯迅事务所）

「李白と杜甫」（2007NHKサービスセンター）

音楽アルバム：

「時の結晶」（2017荘魯迅事務所）

「長江奔流」（2012同）

「風行天」（2004同）

「月のセレナーデ」（1999同）

「風と雲のように」（1998同）

なお2016年以来、上記の『漢詩　珠玉の五十首』や『声に出してよむ漢詩の名作50 』の一部が日本進学研究会により、中学三年生の国語模擬テストの課題に採用されてきた。台湾大是文化出版社より中国語に翻訳、出版された『中国近現代史』は2011年（辛亥革命百周年祭）より約7年間、中国語文化圏（中国本土除外）でベストセラーとして読まれている。

1997年、日本各界の俊英および文学音楽愛好者によって結成された【我愛長江莊魯迅友の会】は現在も莊魯迅の文化活動を支持している。

主な授業科目：

1.《漢詩を原典で学ぶ》

2.《漢詩の神髄》

3.《漢詩を作る》

4.《詩と音楽の交差点》

5.《少数民族の表現空間》

6.《中国の民謡》

7.《中国通史》

8.《中日文化交流史》

9.《中国文学芸術史》

10.《春秋戦国史》

11.《秦漢三国史》

12.《中国近現代史》

13.《中日社会生活比較》

14.《唐才子伝を読む》

15.《中国文学との対話》

主なテレビ・ラジオ番組：

長編叙事詩「大河より来たりて」（2000富士テレビ製作音楽ドキュメンタリー。作詞作曲主演、1時間30分）

《森鷗外の漢詩を読む》、《杜甫の生涯》、《張九齢の「望月懐遠」を読む》（2008NHKラジオ、NHK放送大学）

2008年10月、上記の長編叙事詩「大河より来たりて」リサイタルは大田区民会館で開催され、豪雨の中で超満員となる。 11月、NHK衛星放送で「大河より来たりて」が放映される。

附記：荘魯迅音楽路線新構想

主な内容：

A　オリジナル音楽──

漢詩名作歌曲シリーズ（「風蕭蕭」荊軻作詞・莊魯迅作曲、「垓下の歌」項羽作詞・莊魯迅作曲、「望月懐遠」張九齢作詩・莊魯迅作曲、「春暁」孟浩然作詩・莊魯迅作曲、「静夜思」李白作詩・莊魯迅作曲、「春望」杜甫作詩・莊魯迅作曲、「嫦娥」李商隠作詩・莊魯迅作曲、など）
現代人の思考や感情を表現した歌曲（中国時代の創作に「音楽の宮殿」、「信念」、「無題歌」、「風と雲のように」などがある。来日後の創作に「君の胸の奥まで」、「天の声」、「愛しい人」、「ローズ」、「行かないで」、「だからこそ」、「青いバラ」、「勿忘草」などがある）

B　古き良き時代を懐かしむ歌曲──

莊魯迅が1980年代に中国で広めたカントリーソングやポップス（「Take me home，country roads」。「Love story」。「Casablanca」「Rhinestone Cowboy」など）
1980年代では広く愛されたヒット曲（「壟上行」、「黄色いバラ」、「往事」、「自己超越」など）

C　優れた民謡にアレンジを加えたシリーズ（「牧歌」、「草原情歌」、「ALAMUHAN」、「君にバラを」など）

D　J pop（「恋人」、「古城」、「北へ」など）

以上の四種の内容が独特の美意識を形成し、音楽を通じて愛と寛容を呼びかけ青春に回帰しつつ未来へ進むことを目指す。

コロナ禍以降、莊魯迅はやむを得ず主なる音楽と講義活動を停止。ストレスや寂寥感を解消すべく、東京八王子で「古き良き上海」風格の住宅兼文藝サロンの開設に全力を注いだ。2021年10月竣工以来、定期的に小規模なライブや講義を行ない、参加者の好評を博している。このHPをご覧になった方は、ぜひこちらの活動にご参加ください。　　　　　　　

莊魯迅

1956年生於中國上海市，父母均為畫家。

父親於他出生第二年因「思想問題」而下獄，母親後來也受牽連長期被迫在農村從事重體力勞動。因此，他自幼便與著名工藝美術師的祖母相依為命。

然而在隨即到來的「無產階級文化大革命」（1966年～）中，曾經是「國寶」的祖母竟被指控為「反動權威」「不法資本家」；紅衛兵和造反派接踵而至數次「登門拜訪」強行剝奪了她的所有財產並加以長期的殘酷鬥爭與無情毆打。

1973年高中畢業，時代依然被文革的狂暴所裹挾。由於出身「資產階級知識分子」「黑五類」家庭而遭受歧視，升學道路被徹底切斷。根據國家指令，當了一名集體單位的馬路工。青春，在空前冷酷的現實中被輾成碎片。

唯一值得慶幸的是，12歲那年在萬般艱險貧困中，央求祖母買來的那把舊吉他仍在身邊，陪伴他渡過了無數漫漫長夜！

也就是1973年，在極度蠻橫無理的工作環境中抑鬱憤懣的他，開始在廢工廠、防空洞和同伴的住處等場所進行「地下」音樂活動，彈奏並演唱被嚴厲禁止的吉他和樂曲。逐漸吸引了一群同齡的忠實「粉絲」，為文革後改革開放初期作為歌手躍上正式舞台鋪下了的一條密道。

1980年，歌壇初露頭角。在文革結束後不久的中國、成為吉他弾唱FOLK & COUNTRY MUSIC的先駆、引起社會的廣泛注目。並開始了詞曲創作，在全國巡演、出版多種音樂專輯受到歡迎被稱為「吟遊詩人」。

國內發行主要歌曲專輯：

1983年上海音像公司　「Follow Me 跟隨我」

1984年中國唱片公司廣州分社「莊魯迅独唱歌曲集」

1987年廣州新時代影像公司「旋風節奏」（收錄其中的創作歌曲「我是風我是雲」於次年獲得全国作曲大獎）

歌曲合集多數也廣受歡迎，如：

1986年汕頭海洋音像總公司「董苓，莊魯迅情歌集」

1986年廣州太平洋影音公司「跳動48 歐美流行歌曲聯唱」

1987年廣州太平洋影音公司「外國民歌大聯唱」

1987年上海翻譯出版公司「荷東環球迪斯科熱唱」

1987年廣州音像出版社「怪獸」

國內參加的重要演出：

1985年　在北京作為主要歌手参加第一屆《譲世界充満愛》全国百名歌手大会、自作「無題歌」在各地引起熱烈反響。

1986年　在成都出席中国唱片總公司主辦的演唱會。

1987年　澳門電視台嘉賓出演。

國內重要影視節目：

1988年　由上海電視台國際部製作發行「無盡的愛（莊魯迅專輯）」参加上海国際電視節。

1988年6月，留學日本。

90年考入東洋大學，專攻日本文學。96年的碩士論文「森鷗外論反近代精神的構造」榮獲最優秀論文獎。

學業完成後，為了拓展在日本的活動範圍，除了音樂創作與演唱之外，還從事漢詩的講學和中國近現代史的寫作，並出版了諸多書籍。20多年來任教於和光大學、朝日文化中心、NHK文化中心等，講授中國文學和歷史。

1996年起，受聘為株式會社三凌商事的顧問。

現居東京。

主要著書：

『朗詠中國古詩名作50首』（2013年，平凡社）進入平凡社新書網頁，可以聽到收錄於本書的全作品的朗讀。

http://koekan.heibonsha.co.jp/

『上海時空來往』（2010年，平凡社）

『中國近現代史』（2009年，講談社）

此書後經台灣大是文化出版社翻譯並於2011年辛亥革命一百週年紀念日出版，名為『台灣不教的中國近代史』長年忝列暢銷榜）

『李白與杜甫飄泊生涯』（2007年，大修館書店）

『漢詩珠玉五十首』（2003年，大修館書店）

『物語唐代的反骨詩人們』（2002年，集英社）

合著：

『令和時代必讀的20首漢詩』（2019年，平凡社文藝季刊『心』）

朗詠CD：

『漢詩不朽的名作』（2003年，莊魯迅事務所）

『李白與杜甫』（2007年，NHK服務中心）

歌曲專輯：

『時光結晶』（2017年，莊魯迅事務所）

『長江奔流』（2012年，同）

『風行天』（2004年，同）

『月光小夜曲』（1999年，同）

『如風雲一般』（1998年，同）

追記：

自2016年以來，上記『漢詩珠玉五十首』和『朗讀中國古詩名作50』的部分作品被日本進學研究會採用為初中三年級國語模擬考試的題目。此外，由台灣大是文化出版社翻譯出版的『台灣不教的中國近代史』從2011年開始，連續7年成為中文文化圈（不包括中國大陸）的暢銷書籍。

1997年，由日本各界精英人士和文學音樂愛好者組建的【我愛長江莊魯迅之友會】現今依然在支持莊魯迅的文化活動。

赴日以來主要執教課程：

1.《學習漢詩原典》

2.《漢詩神髓》

3.《漢詩創作要領》

4.《詩與音樂》

5.《少數民族的表現空間》

6.《中國民謠》

7.《中國通史》

8.《中日文化交流史》

9.《中國文學藝術史》

10.《春秋戰國史》

11.《秦漢三國史》

12.《中國近現代史》

13.《中日社會生活比較》

14.《讀解唐才子傳》

15.《與中國文學對話》

赴日以來主要電視、廣播節目：

自傳型長篇敘事詩《我來自大河》（2000年富士電視台製作音樂紀錄片。作詞作曲主演，片長1小時30分）

《森鷗外的漢詩》、《杜甫的生涯》（2008年NHK廣播）

《解讀張九齡的「望月懐遠」》（2008NHK放送大学）

同年10月　長編叙事詩「我來自大河」在大田劇場舉辦。暴雨中超満員！

　　11月　NHK衛星放映「我來自大河」

附記：荘魯迅音樂路線新構想

主要內容：

A 原創音樂──

漢詩名作歌曲系列，如：荊軻的「風蕭蕭」。項羽的「垓下歌」。張九齡的「望月懷遠」。孟浩然的「春曉」。李白的「靜夜思」。杜甫的「春望」。李商隱的「嫦娥」等等。
表達現代人社會生活感情的歌曲。其中有大陸時代的創作，如：「信念」。「無題歌」。「我是風我是雲」等等。「我是風我是雲」1988年忝獲全國作曲大獎）。也有赴東瀛三十余年來的創作，如：「愛，流向你心中」。「天之聲」。「意中人」。「Rose 」。「你不要走」。「正因為」。「長相思」。「我多想」。「勿忘我」等等。在日本深受歡迎。

B 懷舊音樂──